はじめに

以前、執筆した玄米まるわかり辞典では、玄米の構造や選び方など玄米に関しての基礎知識について記しました。今回は、玄米をよりよく楽しんでもらうためにササニシキの玄米について紹介します。

 

ササニシキとは

ササニシキ_1

ササニシキとは、ハツニシキ(奥羽224号)とササシグレという品種のお米を掛けあわせて誕生したお米です。かつてはコシヒカリとともに両横綱と呼ばれた人気品種でしたが、耐倒伏性、いもち病抵抗性に弱く、気象被害も受けやすい(1993年の冷害では大きな被害をだしました。)など栽培が難しいお米とされています。
このような理由から現在では、栽培農家のササニシキ離れが続き、ササニシキを離れた農家さんはコシヒカリの近縁米であり冷害に強い”ひとめぼれ”の栽培に移行していったそうです。

 

ササニシキをおすすめする理由

1 食感がよい

ササニシキは、かつてコシヒカリとともにお米の両横綱と呼ばれた品種であったこともあり、コシヒカリに比べて粘り気がなく、あっさりとした食感は、寿司米に適していると、寿司屋で重宝されてきました。
また、米自身がそれほど主張せずにうまくおかずの味を引き立たせてくれることから、味の淡い料理が多い和食にはとても適しています。

 

2 でんぷん質が多い

ササニシキをはじめとするウルチ系のお米は、でんぷん質”アミロース”の量がコシヒカリに比べて多く含まれています。お米のアミロースが多ければ多いほど糖度が低くなるため、アミロースを減らすためにコシヒカリ系統の多くは”低アミロース米”を目指して人為的に遺伝子操作をして品種改良を行っています。
ですから、自然農でお米を育てており農家さんはササニシキを作っているところが多いのです。

 

最後に

いかがでしたでしょうか?
ササニシキは、炊き上がりの香りの良さとあっさりした食感は魅力的で、ササニシキはお米の楽しみ方をさらに広げてくれるお米だと思います。また、アミロースの含まれる量が多く、糖度が低いため糖質を気になさった食生活を送る方に非常におすすめです。

本記事を通して少しでもササニシキに興味を持ってもらえたら幸いです。
最後に、玄米を購入するといきに気をつけたいことをご紹介したいと思います。
玄米を購入するときは、以下の3つを注意しましょう。

1 無農薬、無肥料で育てられた

古代の玄米は農薬は散布されていませんでしたが、現代のお米には農薬が含まれやすくなっています。そのため、無農薬、無肥料で育てられた玄米をおすすめします。

 

2 放射能測定済

玄米は、精米していないので農薬と同様に放射能も九州しやすいです。ですから、放射能測定をきちんと行っているところから購入しましょう。

 

3 信頼できる農家さんから購入

最近では、化学肥料や農薬だけでなく、有機肥料までも使わず、草や虫も敵視しない自然農法でお米を育てる農家さんが増えてきています。ぜひ、こういった志が高い農家さんからお米を買ってください。

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参考文献

 

写真出典 : http://kawashima-ya.jp/?pid=41301622#.Ve5v6rTsORs