はじめに

現在、さまざまな食事法が出回っておりますが、
これだけ出回っていると一体どれが正しい食事法なのか
わからなくなってしまいますよね。

僕が考える、正しい食事法は
添加物などの化学物質が含まれた食品をできる限り避け、
約50種類の必須栄養素を過不足なく摂取できるように
さまざまな食品を摂取することだと思います。

そういった栄養の濃い食事をする上で
基本となる食品群を表す言葉があります。

それは、”まごわやさしい”です!

この”まごわやさしい”食事を実践すると食事が自然と和食的な内容になり、
結果として三大栄養素である、タンパク質、炭水化物、脂肪や
その代謝に必要となるビタミン、ミネラルをバランスよく摂取できるようになります。

この法則に従っていれば、
栄養を過不足なく摂取することができ、太ることも痩せることもない
健康的な食生活を送ることができます。

“まごわやさしい”は、
いかに和食が優れているのかを教えてくれる方程式のようです。

 

まごわやさしい

ま(豆)

まごわやさしい1

日本人にとって豆は、煮豆や枝豆、
発酵食であれば、納豆、味噌、豆腐など私たちに馴染み深い食べ物であります。

特に味噌と納豆は、発酵によって微生物によってビタミンを有用成分を増やし、
味噌は腸の健康に役立つ乳酸菌の摂取源としても優れています。

 

こういった豆類全般には、タンパク質がが豊富に含まれており
日本以外でも豆に穀物を合わせて完全タンパク質にする食体系が築かれています。

また、タンパク質以外にも食物繊維、ビタミンB群、
マグネシウム、鉄、マンガン、亜鉛と豊富な栄養素を含みます。

 

食材 : 大豆、小豆、豆腐、納豆、煮豆、味噌

 

ご(ごま)

まごわやさしい2

ゴマは、適量の不飽和脂肪酸やマグネシウム、亜鉛、
ビタミンE、レシチン、タンパク質が含まれています。

特にゴマに含まれるセサミンは、
強力な抗酸化物質で高脂血症などの脂質異常症への効果が期待されています。

また、血中のコレストロールを減らす作用があり
食物繊維を増やすことで冠状動脈心臓疾患の危険性を
下げることも解明されています。

 

食材 : ごま塩、アーモンド、クルミ、カシューナッツなどのナッツ類

写真出典 :
http://www.kampodesk.com/shokuzais/47

 

わ(わかめ)

まごわやさしい3

わかめ、昆布、ひじきなどの海藻類はヨウ素の貴重な摂取源です。

ヨウ素が不足すると代謝を調整する働きがある
甲状腺ホルモンのトラブルを生じるようになります。

甲状腺ホルモンにトラブルが生じると
心と身体の活力が失われ、疲れやすくなったり、皮膚や髪が乾燥してきます。

 

海藻には、ヨウ素のほかにカルシウム、マグネシウム、
カリウム、鉄、アルファリノレン酸、ビタミンB群が含まれ、
食物繊維、免疫力を高める多糖体、アルギニン(アミノ酸)も含まれます。

 

食材 : わかめ、ひじき、昆布、のり

写真出典 :
http://image.rakuten.co.jp/4147takane/cabinet/1ark12.jpg

 

や(野菜)

まごわやさしい4

日本は四季のめぐみから緑黄色野菜、淡色野菜、根菜など
多種類の野菜をさまざまな調理法で食べてきました。

ほうれん草などの濃い緑の野菜、人参、かぼちゃに含まれるベータカロチンは、
汚職物質の害をなくし、肺がんを予防する働きがあり、
ニラやこんにゃく、ネギには、重金属の害を減らす硫黄化合物が含まれます。

 

野菜類には、カロリーをもたらす栄養素はほとんど含まれないですが、
体をきれいにしたり、免疫力を高める物質が豊富に含まれています。

野菜を多く食べる人は、ガンや心臓病は無縁の病気と言われております。

※ 野菜を食す時は、旬の野菜(身土不二)を皮ごとまるごと(一物x全体)
食べることをおすすめします!

 

緑黄色野菜など野菜全般。

写真出典 :
http://goo.gl/hsnWeG

 

さ(魚)

まごわやさしい5

魚と貝類は、全てのアミノ酸をを含む良質タンパク質で
ビタミンB群や亜鉛、鉄、セレン、銅も豊富です。

魚をまるごと食べると骨に含まれるカルシウムや
内臓に含まれるビタミンも摂ることが出来ます。

また、イワシやサバ、サケ、サンマなどの青魚に豊富に含まれるDHAは
脳細胞の細胞膜として利用され、学習能力を、高めたり
認知症を予防することがわかっております。

DHAをはじめとするオメガ3には、
心臓病や乳がんなどのある種のガンを予防したり、
喘息やアトピーなどのアレルギー疾患に効果があると解明されました。

これだけメリットの多い魚ではありますが、
一つだけ注意があります。

重金属や汚染地域で採れた魚は避けましょう!

特にマグロのような大きな魚には
深刻なまでに汚染されている可能性があるので気を付けましょう!

魚を選ぶ時には天然の青魚を選ぶようにしましょう。

 

魚全般、青魚(イワシ、サバ、サケ、サンマ)

写真出典 :
http://www.gussuri.net/009_9_/ent249.html

 

し(しいたけ)

まごわやさしい6

キノコに含まれる多糖体には 、免疫を高めたり 、
ガン細胞の増殖を制御する働きがあり、
ビタミン B群や食物繊維がは腸の健康状態をよくします 。

干しシイタケには 、
紫外線の作用によってカルシウムを吸収するのに必要なビタミン Dが含まれているはずですが、
最近では人工的に電気乾燥させているしいたけが多いため
ビタミンDを期待できなくなっているのが現状です。

 

しいたけ、しめじ、きのこ類

写真出典 :
http://www.city.izu.shizuoka.jp/form1.php?pid=3310

 

い(いも)

まごわやさしい7

いもには、ジャガイモ 、サツマイモ 、
サトイモ 、ナガイモなど多くのイモ類があります 。

ジャガイモにはビタミン C 、サツマイモにはカロテン、
イモ類には食物繊維が豊富に含まれ 、
イモをよく食べる人の便のかさは非常に多くなり、
腸では善玉細菌が優位にして腸内環境を整える働きがあります。

 

 

さつまいも、じゃがいも、山芋、里芋

 

まとめ

正しい食事法とは、

  • 添加物などの化学物質が含まれた食品をできる限り避ける
  • “まごわやさしい”を基準に必須栄養素を過不足なく摂取できるようにする
  • まごわやさしい=まめ、ごま、わかめ、やさい、さかな、しいたけ、いも

“まごわやさしい”の逆の意味の”おかあさんやすめハハキトク”という言葉もあるそうです(笑)

  • お (オムライス)
  • か (カレーライス)
  • あ (アイスクリーム)
  • さん (サンドイッチ)
  • や (やきそば)
  • す (スパゲッティ)
  • め (目玉焼き)
  • ハ (ハンバーグ)
  • ハ (ハム)
  • キ (ギョウザ)
  • ト (トースト)
  • ク (クリームスープ)