はじめに

マクロビオティックは、食養として多くの方に実践され、人々の健康に大きく貢献しています。しかし、一方はマクロビオティックによって体調が悪化したという方も存在するのも事実です。

巷ではマクロビオティックの良い点を中心に出回っていますが、その反面、盲点や注意点などはあまり出回ってはいません。そこで今回は、マクロビオティックを今後もよりよく継承していくために、良い点ではなく、盲点についてフォーカスしたいと思います。

マクロビオティックの概念と同様に、物事には陰と陽が常に存在します。この双方を理解してよりよい食生活を送るきっかけとなれば幸いです。

 

マクロビによって悪化した人の特徴

マクロビオティックによって健康的になる人もいますが、実践している人の中には不健康になる人もいます。
このような方たちの特徴は、虫歯や血行不良の方が多いと言われています。特に菜食主義の人はどうしても穀物類や炭水化物が多くなるので、糖質過多になり虫歯になりやすいです。また、菜食による栄養不足で肌つや悪く血色不良な人が多いと言われています。

 

盲点1 菜食主義について

マクロビオティックというとまず、菜食主義を思い浮かびます。しかし、世界の食と文明の歴史を調べてみると明化以前の原始的な生活を営む先住民社会に菜食主義はありませんでした。菜食主義のような食生活は、文明化以降の社会でみられるようになり、宗教やイデオロギーによってのみ存在しています。

こういった歴史から人間にとって適した食べ物は何か、もっと言えば自分にあっている食べ物は何か?など歴史だけではなく、自分自身を掘り下げて大きな視野で見なければならないと思います。

 

盲点2 黒砂糖 メープルシロップについて

マクロビオティックでは、白砂糖はとってはいけないとされ、そのかわり黒糖、てんさい糖、メープルシロップはとってもよいとされています。しかし、砂糖の害に関しての記事でも取り上げましたが、黒糖、てんさい糖、メープルシロップは、白砂糖と同様の直接等です。
この直接糖は、心筋梗塞、粥状動脈硬化、脳梗塞などを引き起こす原因とされています。

もし人々の健康に本当の意味で貢献したいと考えるならば、黒糖もてんさい糖もメープルシロップも禁止にすべきはずです。なぜこれらの糖はとってよいとされたのか?裏の事情、歴史まで考えてみるべきではないでしょうか。

 

最後に

マクロビオティックは、身土不二、一物全体乳製品不使用、天然由来の食品添加物の使用、天然塩の使用など、現代科学を照らし合せても間違いがなく評価できる点が数多くあります。これにより体質改善に成功した方がいることは事実です。

しかし、マクロビオティックはナチュラル・ハイジーンなどの菜食主義が、人間が健康になるための理想の食生活であるというキャンペーンが行われ、食物利権に利用されたという事実が存在していたということに目を背けてはならないと思います。

僕は、マクロビオティックの一物全体、身土不二などの概念は素晴らしいと感じ、私生活でも取り入れています。マクロビオティックという概念をよりよくしていくために、表だけではなく、裏に隠れた歴史と向かい合っていくべきでがないでしょうか。