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日本の農薬使用量はどれくらい?

(FILES) Picture taken on April 22, 2008 of a crop duster plane spraying fungicide to protect the 7,000 hectare banana plantation of Tagum Agricultural Development Co. from destructive leaf virus in Tagum in Davao del Norte province, located in the southern Philippine island of Mindanao. Farm chiefs have a narrowing chance to diversify vital crops at rising threat from drought, flood and pests brought by climate change, food researchers warned on October 3, 2011. The world's nearly seven billion people are massively dependent on a dozen or so crops that, thanks to modern agriculture, are intensively cultivated in a tiny number of strains, they said. AFP PHOTO/ROMEO GACAD (Photo credit should read ROMEO GACAD/AFP/Getty Images)

はじめに

農薬は、私たちが摂取している食品添加物と並ぶ毒の二大毒の一つとして挙げられます。

今回は、日本で使用されている農薬についての実態をご紹介します。

 

日本の農薬使用量

外国産の野菜、特に中国産の野菜は怖いと言われます。
では、日本の農薬使用量はどのくらいなのでしょうか?

実は、日本の農薬使用料は世界一です。

経済成長とともに、中国の使用料も著しいですが、農薬使用率の1位争いをしているのが日本と韓国なのです。

中国は数年前まで、「どれだけ農薬を使っているかわからなから怖くて食べれないと言われてきましたが、実際は日本の20分の1という少なさです。

また、ある欧州の国では、日本に渡航するパンフレットに、次のように書いてあるそうです。

日本へ渡航する皆さんへ。日本は農薬の使用料が極めて多いので、旅行した際にできるだけ野菜は食べないようにしてください。あなたの健康を害する恐れがあります。

ちょっと信じられませんが、あちらではそういう判断をしているのです。

 

日本で使用される農薬

日本で使用される農薬は、多くの種類が存在します。

中でも日本で使用されている農薬は、ネオニコチノイド系、グリホサート系、有機リン系がトップ3に挙げられます。

 

ネオニコチノイド系

ネオニコチノイド系は、脳のシナプス部分にある神経伝達物質アセチルコリンの受容体に結合し、神経を興奮させ続けることで虫を殺す農薬です。

このネオニコチノイド系の農薬はミツバチの激減に関係あるとされ、人間の脳にも悪影響を及ぼすとされ、その猛毒性からEUをはじめ、多くの国で使用禁止になっている代物です。

一部のネオニコチノイド系の農薬を韓国やアメリカの一部の州で規制。中国でもネオニコチノイド系と似た性質をもつ”フィプロニル”を規制しているにもかかわらず、日本は世界で危険とされている農薬の残留基準値を緩和する方向にあります。

 

グリホサート系

グリホサート系は、除草剤、有機燐系、アミノ酸系の農薬に使用されます。アメリカ企業のモンサント社が開発した除草剤、ラウンドアップ (Roundup)でグリホサートイソプロピルアミン塩が使用されていることで有名です。

グリホサート系は、植物に必要なアミノ酸生成をストップさせる作用を持つ、超強力な農薬で、皮膚炎、、肺炎、過敏性 血管炎の発生、発がん性など数多くの調査で指摘されています。

 

有機リン系

有機リン化合物は炭素−リン結合を含む有機化合物の総称です。
神経や呼吸器系に作用して虫を殺す農薬で、同じ系統に神経ガスとして”サリン”が有名です。
第二次世界大戦前後から殺虫剤として農薬に使われ、 農業用に限らず、家庭園芸用、殺虫剤または殺菌剤、除草剤として使用されています。

また、「ホス(phos)」と付く農薬のほとんどは有機リン剤で、主な使用場所として電車、バス、タクシー、航空機、などの、車内、機内、消毒にも使用されています。

 

参考文献